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 治虫手塚さんが1967年に描いた「どろろ」というマンガを紹介したいと思います。戦国時代を舞台にし、どろろという少女と百鬼丸(ひゃっきまる)という男の子の旅の話です。このマンガは少年マンガと言われていますが、とても意味が深くて話が少し暗いので、もっと大人向けだと思います。
 醍醐景光(だいごかげみつ)という領主(りょうしゅ)の土地では作物の収穫量(しゅうかくりょう)が少なくなっていて、領民(りょうみん)が困っていました。それで、天下を取って人々を幸せにすることをある寺で48体の魔神像(まじんぞう)に願いました。魔神達はその願いを叶えるのと引き換えに景光のもうすぐ生まれる予定の第一子を生け贄(いけにえ)として捧げる約束をさせました。景光の息子は目や耳や手足を始め、体の48ヶ所の部分が無い奇形(きけい)で生まれました。化け物として見られ、乳母(うば)に川に捨てられました。その赤ちゃんは元武士の医者に拾われ、その見た目から百鬼丸と名ずけました。医者はその子供が生き延びていくために、義手や義足を与え、大きくなってからは義手に剣を付けて、戦い方を教えました。
 14歳になった百鬼丸は不思議な声に導かれ、自分の体を取り戻すために48体の魔神を倒す旅に出ることになりました。その間にどろろという孤児(こじ)の少女に出会い、一緒に戦いの旅を続けました。百鬼丸が魔神との戦いに勝ち、体の部分を取り戻していきました。一方、百鬼丸が勝つたびに景光の領地の状態は悪くなっていっていました。
 この話は一見、百鬼丸の成長の話のようにも思えますが、手塚治虫の話の深さは百鬼丸一人の犠牲で多くの人達が助かるのが良いのか、または百鬼丸が他人の事よりも自分の命と体を優先して生き延びていくのが良いのかという究極の選択を考えさせられます。もし皆さんが百鬼丸だったらどういう選択をしますか。もし反対に父の景光の立場だったら、領民に救うために自分の子供を犠牲にしますか。








Comments

  1. 確かに、深いメッセージですね。子供を犠牲にして村を助けるのか、子供が人間に戻るのを喜んだらいいのか、切なくて心が痛くなるテーマですね。現実的にも、発展途上国では自分の子供を売って生活している社会がまだあるそうですね。面白い絵やストーリを見ているうちに、現実に存在する社会問題について考えさせれてしまいますね。さすが、手塚治虫の話はすごい力がありますね。

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  2. すごく深い話ですね。面白いのは、このマンガにも医者の話がありますね。手塚さんは色々なテーマについて書けることがすばらしいですね。このマンガはとても面白そうです。

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  3. そのマンガはとても面白そうです。ちょっと怖そうです。シャオさんはマンガの意味をよく考えましたね。読んでみたいです。

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